Tiffany & Co. を買収した LVMH が2020年の決算を発表
第4四半期でファッション&レザーグッズ部門の売上が著しい回復を記録
〈Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)〉や〈DIOR(ディオール)〉など数多くのラグジュアリーブランドを擁するファッション業界最大手企業「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」が、2020年第4四半期の決算を発表。ファッション&レザーグッズ部門の売上が“著しく改善”したとのことだ。
2020年における「LVMH」の年間売上高は、前年比17%減の447億ユーロ(約5兆6,380億円)で、即存事業の収益性は16%減少したものの、第4四半期では3%の減少に止めることに成功した。加えて、ヨーロッパ地域は新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響で打撃を受けたものの、アメリカは回復しつつあり、アジアでは2桁の成長率を記録するなど売上を伸ばした。ブランド別では、第3四半期と第4四半期で〈Louis Vuitton〉〈DIOR〉が2桁のオーガニック・グロース(既存事業で自律的に収益を拡大させること)を記録し、〈LOEWE(ロエベ)〉〈CELINE(セリーヌ)〉〈FENDI(フェンディ)〉〈Marc Jacobs(マーク・ジェイコブス)〉の業績にも回復が見受けられた。中国の宝飾品市場の成長においては、〈BVLGARI(ブルガリ)〉の売上回復。また難航していた〈Tiffany & Co.〉の買収成立も記憶に新しい。その他、ワイン&スピリッツ部門では、アメリカの需要により「Hennessy(ヘネシー)」の売上が伸びた。2021年に関する具体的な見通しは明かされていないものの、「LVMH」は今後も事業全体の売上回復に注力する模様。

















