FENDI のチーフ クリエイティブ オフィサーにマリア・グラツィア・キウリが就任
〈Dior〉でフェミニズムを軸に新たな女性像を描いてきたマリア・グラツィア・キウリが、キャリアの原点である〈FENDI〉へ帰還。自身のクリエイティブ哲学を携え、ローマ発の名門メゾンに新たな時代をもたらす
〈FENDI(フェンディ)〉は、新たなチーフ クリエイティブ オフィサーとしてマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)の就任を発表した。10月に退任したキム・ジョーンズ(Kim Jones)の後任として、メゾンのクリエイティブを再び牽引する。
キウリは1989年に〈FENDI〉でキャリアをスタートし、その後〈Valentino(ヴァレンティノ)〉や〈Dior(ディオール)〉で数々の功績を残してきた。とりわけ〈Dior〉では、“We Should All Be Feminists(私たちは皆フェミニストであるべき)”というメッセージTシャツを象徴とする、女性の自己表現を称えるビジョンで知られている。今回の〈FENDI〉復帰は、彼女にとって原点への回帰であると同時に、新たな創造の旅の始まりともいえる。2026年2月、ミラノで行われる2026-27年秋冬ウィメンズコレクションで、彼女の新しいビジョンが初めて披露される予定だ。
LVMHグループの会長兼CEOであるベルナール・アルノー(Bernard Arnault)は、「マリア・グラツィア・キウリは、現代のファッション界で最も優れたクリエイティブの一人です。彼女が再びFENDIに戻り、LVMHグループの中でその創造性を発揮してくれることを大変嬉しく思います」とコメント。
これに対しキウリは声明で、「名誉と喜びをもってFENDIに戻ります。私はキャリアの初期を、このメゾンの創設者である5人姉妹のもとで過ごしました。彼女たちは女性の可能性を信じ、育む力を持っていた。そんな“女性が創ったブランド”に再び関われることを誇りに思います」と語っている。
また、〈FENDI〉の会長兼CEOであるラモン・ロス(Ramon Ros)は、「今日のクリエイティブ・ディレクターには、美しい服を作ることだけでなく、文化をキュレートし、社会を映し出す力が求められています。マリア・グラツィアのビジョンは、FENDIの伝統を未来へとつなぐ重要な役割を果たすでしょう」と述べている。
〈FENDI〉の女性たちが築いてきた遺産に、新たな女性像を重ね合わせるマリア・グラツィア・キウリ。彼女の手によって、ローマのメゾンは再び“女性の物語”を紡ぎ始める。



















