“フロスティリップ”が TikTok でリバイバル?
〈L’Oréal〉のリップスティックに夢中なユーザーが急増
今、『TikTok(ティックトック)』では〈L’Oréal(ロレアル)〉のリップスティックに夢中なユーザーが急増している。カラーは、フロスティピンクのシェード “Ballerina Shoes”だ。海外では、本アイテムが争奪戦状態で、店頭から消え始めると同時に、これを疑問視する声も上がっている。この色なしでは無理と太鼓判を押す人がいる一方で、“どうせすぐ忘れられるマイクロトレンドのひとつにすぎない”と冷めた見方をする人もいる。
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、フロスティな質感のリップスティックはケイト・モス(Kate Moss)からパリス・ヒルトン(Paris Hilton)までが愛用していた定番だ。パールのような輝きと光を反射する質感で知られるこの“Y2Kビューティ”のマストアイテムは、当時のトレンドセッターたちの象徴に。クールトーンのベビーピンクから、リッチなゴールドやアイシーなラベンダーといった攻めた色味まで、さまざまなカラーで楽しまれていた。
@taibaybee 「がっかり」なんてレベルじゃない 💔 #fy #makeup #explore #loostick #try ♬ som original – 1.500 a.c 💆♂️
TikTok といえば、過去のビューティトレンドに今っぽいひねりを効かせることで知られているが、フィードを席巻している「Ballerina Shoes」のリップスティックは、実は2000年代のレッドカーペットでよく見られたフロスティリップとかなり近い存在だ。いつものブラウニーなヌードやウォームなローズ系とは大きく方向性が違うため、トレンドを全面的に受け入れることに慎重なクリエイターも少なくない。まさに王道のベビーピンクだからこそ、より幅広い肌トーンになじむとされる別のフロスティリップに心惹かれているビューティ好きもいるようだ。
@beatajuod 私の Ballerina Shoes 135 じゃないなんて </3 @L’Oréal Paris ♬ Stateside + Zara Larsson – PinkPantheress
いかにも『TikTok』らしく、このビューティトレンドはファンとアンチの両方を巻き込むホットトピックに。「リップがしっくりこないときは、ほかのメイクに原因があることも多い。全体の調和が大事で、フロスティリップだけ塗っておけば可愛いってわけじゃない」とコメントするユーザーもいる。細眉やメタリックなアイシャドウなど、2000年代のメイクがアプリ上でカムバックしている一方で、フロスティリップをめぐる賛否両論は、“クリーンガール”なムードがまだまだ終わりそうにない証拠なのかもしれない。















