Lyst が2025年第4四半期における“最もホットなブランド/プロダクト”を発表
〈Saint Laurent〉が依然トップを独走
ファッション分野におけるマーケットプレイス兼データプラットフォーム『Lyst』が、人気バロメーターとなる“最もホットなブランド/プロダクト”の2025年第4四半期版を発表した。
今期は、〈Saint Laurent(サンローラン)〉が引き続き“世界で最もホットなブランド”の座をキープ。その背景には、毎シーズン話題をさらうランウェイショーと、ブランドアンバサダーを務めるCharli XCX(チャーリー・エックス シー エックス)、ゾーイ・クラヴィッツ(Zoe Kravitz)、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)らの存在があるのだろう。続くのは〈MIU MIU(ミュウミュウ)〉。もはや“Miu Miu girl”になりたい欲が消える瞬間なんてないはず。トップ5の残りを構成するのは、3位に〈COS(コス)〉がランクインし、需要は60%増。続いて〈Ralph Lauren(ラルフ ローレン)〉〈Prada(プラダ)〉〈COACH(コーチ)〉が続く。〈The Row(ザ・ロウ)〉が7位に入り、その後ろに〈Burberry(バーバリー)〉〈Gucci(グッチ)〉〈Moncler(モンクレール)〉が並ぶ。
また、興味深いことに、第4四半期は〈Nike(ナイキ)〉が実に20年ぶりに“Lyst Index”に再登場したタイミングでもある。〈NikeSKIMS(ナイキスキムス)〉のローンチや、ファッションとスポーツの距離が一気に縮まったことがダイレクトな要因だろう。アイテム部門では、意外なクォータージップが1位に輝いたほか、〈Burberry〉の“Nova Check”スカーフや〈UGG(アグ)〉の“Zora”バレエフラットなどが名を連ねている。
この先でフルリストをチェックし、詳細なレポートは『Lyst』の公式サイトで確認してほしい。
1. Polo Ralph Lauren ケーブルニット クォータージップ
今期のレポートを象徴するキーワードは“borecore(退屈さの中に美しさを見出すこと)”や“conservative classics(保守的クラシック)”。そんなムードの中で、〈Polo Ralph Lauren(ポロ ラルフ ローレン)〉のクォータージップが選出されたのはさほど意外ではない。より“クラシック”で“スマート”なシルエットへのシフトを示すこのトレンドは、カラム・ターナー(Callum Turner)らの着こなしに加え、最近のクリエイティブディレクター就任ラッシュも追い風となり、〈Dior(ディオール)〉や〈CHANEL(シャネル)〉のムードともリンクしている。
2. Massimo Dutti パファージャケット
雨や雪の多いぐずついた天気は一向に収まらず、前シーズンは例年よりかなり寒く感じた人も多いはず。そこに“gorpcore(アウトドアミックス)”やスポーティなスタイルの静かなブームが重なり、この〈Massimo Dutti(マッシモ・ドゥッティ)〉のパファージャケットがランキング2位に急浮上。直近で話題を呼んだ〈Cecilie Bahnsen(セシリー・バンセン)〉や〈THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)〉〈RAINS(レインズ)〉の新作とも通じるムードながら、やや手の届きやすいプライスレンジということもあり、これまで以上の人気を集めている。
3. ARC’TERYX Bird Head Toque ビーニー
この〈ARC’TERYX(アークテリクス)〉のビーニーは、長年SNS上で“East London f-ckboy”ミームの象徴とされてきた存在。それでもなお、寒い季節の定番としての人気は揺るがず、『Lyst』によると前四半期には需要が1,058%増という過去最高値を記録した。フランク・オーシャン(Frank Ocean)やティモシー・シャラメ(Timothée Chalamet)といったセレブの愛用も追い風となり、今回3位にランクインした。
4. Burberry カシミアスカーフ
いまや周知のとおり、〈Burberry〉はロンドンらしさを前面に出したアンバサダー起用やキャンペーンによって復権を果たしている。だからこそ、ホリデーシーズンにクラシックなカシミアスカーフの人気がピークに達したのも納得だ。その勢いは、オリジナル“Nova Check”カラーの再評価と、ラグジュアリーブランドの“入口”となるアイテムへの需要増加を物語っている。
5. Chloé “Paddington” バッグ
この〈Chloé(クロエ)〉の“Paddington”バッグは昨年かなりパワフルなカムバックを果たしたが、『Lyst』によれば、なかでも11月は前四半期比で需要が291%増と、アクセスが最も集中した月になったという。その背景には、レイチェル・セノット(Rachel Sennott)、デュア・リパ(Dua Lipa)、アレクサ・チャン(Alexa Chung)といったセレブたちの愛用があり、くたっとしたシルエットが“デザイナーヴィンテージ”ブームの追い風を受けていることも大きい。
6. UGG “Zora” バレエフラット
昨年のトレンドから学んだことがあるとすれば、それは“ハイブリッドなシルエット”が一過性では終わらないということ。〈UGG 〉の“Zora” バレエフラットは、ブランドにとって新たな挑戦となる1足であり、結果として多くの人のハートをつかんだのは明らかだ。
7. Parke Varsity モックネックスウェットシャツ
〈Parke(パーカー)〉のモックネックは、『TikTok(ティックトック)』でバイラルヒットとなったおかげで7位にランクイン。ホリデー前には完売が相次ぎ、11月の需要はなんと1,847%増。ヴァーシティテイストのスウェットは、まさに今の気分を象徴する1枚となった。
8. Saint Laurent スリングバックパンプス “Vendome”
〈Saint Laurent〉が“ホットなアイテム”のリストにも入ってくるのは当然として、その中でも主役級の存在感を放ったのがスリングバックパンプス “Vendome”。クラシックなシルエットと深みのあるカラーバリエーションに加え、デミ・ムーア(Demi Moore)やクロエ・セヴィニー(Chloë Sevigny)といった面々が着用したことも話題性を押し上げた。
9. Victoria Beckham “Alina” ジーンズ
あらためて実感したいのは、『Netflix(ネットフリックス)』の影響力は侮れないということ。〈Victoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)〉の“Alina”ジーンズは、VBのドキュメンタリー内でさりげなく触れられただけにもかかわらず、前四半期比で需要が378%も急増したと言われている。
10. Lemaire ラップコート
最後に、“ボタンを一番上まで留める”というフレーズにピンとこないなら、このコートはまだあなたのウィッシュリストに入っていないのかもしれない。ファンネルネックは正式にトレンド復帰を果たしており、〈LEMAIRE(ルメール)〉もこの冬の本命候補として押さえておきたい存在だ。
















