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sheidA が最新EP『P.A.R.T.Y.』で表現した等身大のアイデンティティ

普段のスタイルにも色濃く反映されているという“オタク”な素顔や、本作に込められたファンを想う気持ちなどを深堀り

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米ロサンゼルスに生まれ、ニューヨークや日本各所のさまざまな環境で育ってきた、ハイブリッドな感性を持つアーティスト sheidA(シェイダ)。2019年から独学で音楽制作を開始し、それ以降、圧倒的な歌唱力でR&B/ソウルを軸とした楽曲をいくつか発表。2023年ごろからは、これまでのスタイルから一転、自身が「救われた」と語るエレクトロニック/ダンスにも挑戦し、気鋭アーティストとしての頭角を表した。また、2024年には『RAPSTAR 2024』でベスト8まで進出し、ラッパーとしての新たな才能も垣間見せている。

そんなsheidAが、1月14日(水)に最新EP『P.A.R.T.Y.』をリリース。本作は、約4年ぶりとなる新作EPで、“フロアで盛り上がる”ことをテーマとした全5曲が収録されている。今回『Hypebae Japan』では、『P.A.R.T.Y.』のリリースを記念して、彼女にインタビューを実施。これまでのアーティストとしての活動を振り返ってもらったほか、普段のスタイルにも色濃く反映されているという“オタク”な素顔や、本作に込められたファンを想う気持ちまで。各音楽ジャンルへのリスペクトと愛を持ち、等身大のアイデンティティで表現の幅を広げ続ける彼女に、思いの丈をぶつけてもらった。

Hypebae Japan:音楽を始めてどのくらいになりますか? また、制作を始めたきっかけも教えてください。

sheidA:音楽を作り始めたのは、2019年くらいです。もともと若い頃はガールズグループに入りたくて、オーディションも受けていたんです。そんなときに、アンダーグラウンドなライブハウスへ初めて遊びに行って、自分で音楽を作っているアーティストのライブを見て「あ、これやりたい!」となって。その次の日に、受かっていたガールズグループの事務所を辞めて、自分で音楽を始めました。

行動力がすごいですね。ルーツともいえる当時行ったアンダーグラウンドのクラブを挙げるなら、どの場所が思い浮かびますか?

渋谷、恵比寿、新宿……地下のクラブならどこでも行きましたね。恵比寿BATICA、中目黒Solfa、今はなき渋谷のVisionやHARLEMなど、挙げきれないくらいです。

クラブには、最近もよく遊びに行かれますか?

新宿に新しくできたZERO TOKYOが一番好きです。音がすごくいいし、大きいステージでライブをするのが楽しい。最近は、朝まで遊ぶ体力はなくなっちゃったんですけど(笑)。ただ、友達の“きゅんです”というイベントにはよく行きます。仲の良いDJであるN²ちゃんが主催しているイベントで、彼女のセンスが大好きです。

2019年から活動をスタートさせて、ご自身の中でなにか“ターニングポイント”になった出来事があれば教えてください。

音楽を始めた頃はR&Bから入って、歌をメインにやっていたんです。でも、何というか「お客さんと一緒に踊れないな」「心から楽しくできないな」と感じていて。そこでエレクトロニック・ミュージックに出会って、ジャンルを変えようと思いついたのが大きいですね。自分のアイデンティティを見つけたと感じたし、そこからはやりたいこともはっきりとしたアイデアとして浮かぶようになりました。

sheidAさんの音楽には、ところどころでヒップホップの要素も感じられますが、取り入れた理由はありますか? また、RAPSTARに出演された経緯も気になります。

RAPSTARに出たのは、周りにラッパーの友達が多くて、冗談で「私が勝っちゃったらお前らどうすんの?ラップ辞めんの?」というような話をしていたのがきっかけなんです(笑)。自分でもあんなに上まで行くつもりはなかったんですけど、気づいたら……という感じで進んでしまっていて。

でも、幼い頃はアメリカに住んでいたので、ヒップホップのカルチャーは身近にあったんです。好きなラッパーもいて。ただ、今でも自分のことをラッパーだとは思っていないんです。それは、本物のラッパーたちに対してリスペクトもあるし、安易に名乗りたくない気持ちもあって。ヒップホップの歴史もまだ分からないし、専門的なトレーニングも受けていないというのもありますね。だけど“ラップするのが好き”という気持ちはあるので、今年はもっと(ラップに)挑戦していきたいなと思っています。

普段はどういった音楽やアーティストを聴いていますか?

一番聴いているのは、エレクトロニックです。若い頃からアニメや歌ってみた動画もよく見ていました。Pluko、Tiffany Day、frost childrenや2hollis、エレクトロニック・パンク・グループのInternet Girl。あと、Rico Nastyも聴きますね。どうしてこんなにエレクトロニックが好きなんだろうって考えたんですけど、私にはこのジャンルがあっているらしくて。逆に情報量が多い方が落ち着くというか、音がうるさい方がぐっすり眠れたりするんです(笑)。

次に、先月リリースされた『P.A.R.T.Y.』についてお聞きしたいです。この作品を説明する3つのキーワードを教えてください。

1つ目はもちろん“パーティー”。2つ目は“クラブミュージック”。そして3つ目は、今回アニメのレファレンスをたくさん使ったので“アニメ”です。

全5曲の構成はどのように広がっていったのでしょうか。

最初に作ったのは、“Until I Die”です。これは、3年前に遊びの中で作った曲なんです。当時は、この曲でもコラボしているD3adStockとKiyokiを含む4人のメンバーでThe Game Changersというクリエイティブクルーを組んでいて。この曲が完成したときは、メンバーそれぞれやりたいことがバラバラで出せなかったんですが、“死ぬまで音楽をやりたい”というメッセージを込めた大事な曲だったので、今回入れることに決めました。

次にできたのが“DWSD”。今回のEPは、初めはもう少しパンク寄りのエレクトロニックでいこうと思っていたんですが、いざEPを作るとなった時に、ファンの皆が私に何を求めているかをすごく考えて。私のルーツにはやっぱりアンダーグラウンドのクラブがあるので、それを皆にどう還元できるかなと。その思いから“D.A.N.C.E.”という曲を作って、EP全体のイメージが完璧に固まりました。その次に、プロデューサーのhirihiriさんと“P.A.R.T.Y.”を作り、最後に久々にラップがしたくてレイジ系のトラックで“TakeItxxx”を作りました。

sheidAさんのSNSを拝見して、ティザームービーなどから全体としてホラーの要素もあるような気もしました。

実は、このEPは10月のハロウィンシーズンにリリースするつもりでした。全然間に合わなかったんですけど……。あとは、その時期にゲームの『SILENT HILL f』が発売されたので、そこにもインスパイアされました。そこから久しぶりに昔好きだったホラーアニメも見返して、リファレンスを集めていって。最初は自分でスクリプトを作って、クリエイティブチームと話し合いながらティザームービーを制作しましたね。

今作『P.A.R.T.Y.』の制作プロセスを重ねていった上で、これまでの作品と比べてマインドに変化はありましたか?

実は私、めちゃくちゃオタクなんです。昔いじめられた経験もあって、今まではそれを見せるのが恥ずかしかった。でもこのEPでは、100%の自分、つまり恥ずかしくない自分を見せたいと思いました。(エレクトロニック・ミュージックのスタイルを)自分のものにしたかった。なので、今回はそれを全面に出して製作しました。これは、2、3年前の自分だったら絶対にできなかったことです。声の出し方も変えて、今の自分がやりたいことと、皆が求めているもののバランスがようやく取れるようになりました。

このカバーアートについてもお聞きしたいです。どのようなテーマでデザインを決めたのでしょうか?

これは、私が自分でデザインしていて。イメージは、チェンソーマンに出てくるキャラクターのマキマ。このアートワークを考えているときに、チェンソーマンの新しいシーズンが始まって。それがちょうどEPを作り終えたタイミングだったので、彼と1話から全部見直していたんです(笑)。そこで、EP自体のテーマである“パーティ”とマキマがぴったりだなと思いついたところから、このデザインを考えていきました。

sheidAさんのファッションは、非常にアイコニックです。なにかスタイリングを決める際のこだわりはありますか?

日本のキャラクターデザイナーさんが好きなので、“キャラクターっぽく”するということですかね。村田蓮爾さんの世界観もリファレンスのひとつにしています。メイクもコスプレメイクを日常に取り入れたような、日本と中国のメイクを混ぜたスタイルでが好きです。最近買ったお気に入りのアイテムは……ブランド名を忘れちゃったんですけど、ヒール部分がト音記号になったすごく可愛い靴! まだ外で履けていないくらいお気に入りです。

最後に、今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

今年は絶対にアルバムを出します! 今は11歳くらいの頃にアメリカで出会った幼馴染のBBY NABEと久しぶりに曲を作っていて、テーマが面白いんですよ。私たちは性格は真逆なんですが、唯一似ているのが“ニコチンベイプが好き”なことで(笑)。なので、ベイプをテーマにした曲を作って、MVもダンボール箱に入って撮影したりして。

あとは、今年はもっとラップに挑戦したいです。レイジ系のジャンルでもっと遊びたいし、ちゃんとトレーニングも積んで、新しい自分を見せていきたいです。


sheidA『P.A.R.T.Y.』

リリース日:1月14日(水)
配信URLはこちら

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テキスト
フォトグラファー
Yuki Kawaguchi/Hypebae
エディター
Rina Sugo/Hypebae
Special Thanks
The Glasses Are From Oakley. The Shoes Are From Yru And Euphoria Vintage.
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