アリサ・リウで“話題沸騰”のストライプヘアはどこから生まれた?
このヘアスタイルをいち早く取り入れていたビューティ好きにフォーカス
ストライプ入りのヘアトレンドは、オルタナティブなビューティ好きのあいだでじわじわと支持を集めていたものの、ここ最近で爆発的な人気をみせている。そのニッチなヘアスタイルを一気に“今いちばん気になる”存在にまで押し上げたのは、アリサ・リウ(Alysa Liu)が再び氷上に姿を表した2026年冬季オリンピックの場だった。2023年以降、毎年“年輪”を思わせるヘイローのようなデザインをヘアに取り入れてきたリウは、結果的にサブカルチャーと世界的な舞台との距離を、無意識のうちに滑らかに埋めてみせたのだ。
“アライグマのしっぽヘア”を思わせるリウのシグネチャーヘアは、間違いなくオルタナティブなビューティトレンド全盛の2000年代初頭へのオマージュでもある。当時は“アライグマテール”がネオンカラーやアシンメトリーなカット、サイドバングの代名詞だった。その一方で、彼女の現在の“ブラックxシルバー”のストライプヘアは、その王道スタイルをぐっと洗練させたモダンなアップデート版といえる。
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リウがこのストライプヘアのスタイルを一躍有名にしたのはつい最近のことだが、同じベイエリア出身のベル・ジャオ(Belle Zhao)は、すでに2022年の時点で似たスタイルにトライしていた。彼女のブラックとブロンドのストライプは、通い慣れたニューヨークのサロンでとりわけ人気の高いインスピレーションソースになっていたという。
ジャオにとってストライプヘアは、ブリーチヘアを無理なく続けるための、効率的かつユニークな手段だった。「地毛の黒とブロンドを交互に入れて、半年ごとに1本ずつストライプを足していけば、リタッチまでの期間を2倍に伸ばせるって気づいたの。ダメージも半分で済むし、人混みのどこにいても友だちがすぐ見つけてくれる」と彼女は『Hypebae』に語る。
その結果、このアーティストは、自分をほかのヘアカラー愛好家たちとつなげてくれるだけでなく、見知らぬ人からの視線が絶えないヘアスタイルを、知らず知らずのうちに生み出していたのだ。「地下鉄に乗っていて、じっと見られているのを感じたのを覚えている。あんなふうに一瞬で注目を浴びることに慣れていなくて……“髪の毛がうるさすぎて、自分がスペースを取りすぎているんじゃないか”って感じたくらい」と彼女は振り返る。
その後ジャオはこのルックを手放したものの、あれほど大胆なヘアスタイルを貫いたからこそ、自分がどう見られるかと正面から向き合わざるをえず、それが結果的に“アーティストとしての自分”を外側からも示す手段になったと感じているという。「ヘアは自分自身についてのステートメントで、言葉がなくても多くを物語ってくれる。自分らしさを貫くには、嫌われる可能性を受け入れる勇気が必要だと思う」と彼女は続ける。
ジャオのストライプヘアは、当初こそ髪のコンディションを保つための実用的な工夫にすぎなかったが、やがて“ありのまま見られること”についてのレッスンへと姿を変えた。同じように、多くのアリサ・リウのファンにとっても、彼女のヘイローヘアは「自分らしさを恐れず貫いた瞬間、世界のほうから惹きつけられてくる」ということを鮮烈に思い出させてくれる存在になっているのだろう。



















