この夏プレイリストに絶対入れたい最旬のクールな DJ たち
アンダーグラウンドのキーパーからフェスのメインステージを沸かすヘッドライナーまで
エレクトロニックミュージックの次の時代の最前線にいるのは、女性やクィア、ノンバイナリーのDJたちであり、大胆なサウンドと独自の視点でカルチャーを塗り替えている。アンダーグラウンドでエクスペリメンタルなクラブサウンドを掘り続けるセレクターから、世界中のフェスでメインステージに立つヘッドライナーまで。彼女たち/彼らは、DJカルチャーの未来が多様で、ボーダーレスで、とびきりクールであることを体現している。
ハウス、テクノ、ジャングル、ガラージ、その先へ──今もっとも注目すべきDJたちは、単にキラーチューンをかけて盛り上げるだけの存在ではない。コミュニティを育み、クラブカルチャーの新しい形を提示し、スタイルとキャラクターで自分たちの居場所を切り開いている。ジャンルの壁を壊すミックスでも、ブースの後ろから放たれるマグネットのようなオーラでも、次の時代のスピードを決めているのは彼女たち/彼らなのだ。
そろそろプレイリストをアップデートしたい人や、この夏お気に入りのフェスに登場しそうな新星をチェックしたい人は、ここから先をマストガイドとしてマークして。今まさにレーダーに入れておくべきDJたちを、スクロールしながらチェックしよう。
マヌカ・ハニー
DJ マヌカ・ハニー(Manuka Honey)の唯一無二のサウンドは、ラテンアメリカやカリブのダンスミュージックへと誘うEPやリミックス、シングルのタイトなカタログから成る。アメリカでマリッサ・マリク(Marissa Malik)として生まれ、その後ロンドンへ拠点を移し、現在は『BBC Radio 1』と『Rinse FM』でレジデントを務めている。これだけでも十分クールだが、彼女はプロの占星術師という顔も持つ。
メロウ・ドミンゴ
ニューヨーク拠点のDJ メロウ・ドミンゴ(Mellow Domingo)は、ハウスやジャージー・クラブからカリブ由来のリズムまで、多彩なサウンドをシームレスにブレンドすることで知られる存在。音楽とファッションの両シーンで引く手あまたで、これまでに〈Nike(ナイキ)や〈Lanvin(ランバン)〉などのブランドのイベント音楽を手掛けてきた。肩の力が抜けたクールなパーソナルスタイルでも支持を集め、ブースの内外で同じくらい強い影響力を放っている。
ジョティ
ジョティ(Jyoty)は、ジャンルを横断するプレイと、見る者を惹きつける存在感で知られるDJ。なかでもソールドアウトさせてきた数々の名門会場のひとつがロンドンの『O2 Academy Brixton』や『KOKO』、ニューヨークの『Knockdown Center』、アムステルダムの『Paradiso』など。さらに世界有数の大型フェスにも多数出演しており、そのなかには「Glastonbury」や「Coachella」も含まれる。アムステルダム生まれで、現在はロンドンを拠点とするジョティは、ダンスミュージックシーンで最注目の存在としてその名を確立しており、ぜひプレイリストに加えたいひとりだ。
サラ・ランドリー
Photo: Danilo Lewis
サラ・ランドリー(Sara Landry)は、ハードダンスを神秘的でフェミニンな視点からハイオク級の体験へと昇華させるDJ。2023年、アンダーグラウンドシーンから一気に表舞台へと躍り出たきっかけが、バイラルヒットとなった“Boiler Room set”で、これは現在も『Boiler Room』の過去2年間で最も再生されたセットのひとつとして、1,000万回以上の視聴数を誇る。今では既成概念を覆し続けるそのプレイスタイルに熱狂的なファンがつき、見た目も抜群にスタイリッシュな存在だ。
シボーン・ベル
イギリス人DJ シボーン・ベル(Siobhan Bell)は、シーンにおける圧倒的な存在感を放つひとり。これまでにミーガン・ジー・スタリオン(Megan The Stallion)のツアーでのパフォーマンスを務め、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とのコラボレーションも果たしてきたほか、イースト・ロンドンのクラブシーンではお馴染みの存在でもある。もし彼女のプレイを生で体験できているなら、本気でうらやましいくらいだ。
セレンダ
セレンダ(Serenda)は、ロンドンを拠点に活動するガイアナ/ギリシャ系のルーツを持つDJ/プロデューサー。ハウスを軸に、ソウルフルなビートから実験的なサウンドまで自在に行き来するセットは、常に強いヴィジョンを貫いている。ロンドンの『Fabric』の常連であり、月1回の『Rinse FM』でのレジデントもこなす一方で、インスピレーションの源として強く惹かれているのがニューヨークだという。2作目のEP『Second Skin』もぜひチェックしてほしい。
カーリータ
カーリータ(Carlita)は、イスタンブール出身のトルコ系イタリア人DJ/プロデューサー。クラシック教育を受けたチェリストであり、ドラムやベース、エレキギターも操るマルチインストゥルメンタリストとして、シンセサイザーやサンプル音源、旅のフィールドレコーディングを駆使しながら、生楽器と電子楽器をミックスしたプロダクションを追求している。トルコのサイケデリックミュージックからロックまで幅広い影響を受け、さまざまなサウンドとカルチャーをヘヴィなエレクトロニックビートへと昇華しているのも特徴だ。さらにビートを超えてファッションシーンでも世界的な存在感を放ち、〈Rick Owens(リック・オウエンス)〉のショーに出席したり、〈YSL(イヴ・サンローラン)〉のマドリードでのショーでプレイしたり、〈GCDS(ジーシーディーエス)〉のミラノでのショーにも登場している。この夏もフェスの出演スケジュールがびっしりのため、どこかで彼女のプレイに出会えるかもしれない。
ソフテスト・ハード
Photo: Coughs
ソフテスト・ハード(Softest Hard)は、ベトナム系アメリカ人のプロデューサー/DJで、現在の拠点はロサンゼルスだ。これまでにコラボレーションしてきたアーティストにはカリ・ウチス(Kali Uchis)がおり、直近ではK-popグループのLE SSERAFIM(ルセラフィム)の最新シングル “Celebration”にも参加している。ソフテスト・ハードいわく、その名は彼女自身のパーソナリティと音楽性を表していて、繊細でメロディックな一面と、タフでハードな側面の両方を持つことを意味しているそう。次にどんなアーティストと手を組むのか、期待せずにはいられない。
クロエ・カイエ
クロエ・カイエ(Chloé Caillet)の際立ったスタイルは、音楽とファッション、クィアカルチャーが交差する地点にある。カイエは、ハウスやテクノ、バレアリックなどを自在に行き来する“ジャンルレス”なセットで、世界中のナイトライフシーンで一気に“要チェック”な存在となった。この夏どうしても彼女のプレイを体感したいなら、出演が決まっている「AVA Festival(ベルファスト)」に足を運んで。チケットの確保はお早めに。
スカイ・ジェッタ
スカイ・ジェッタ(Sky Jette)は、エレクトロニックミュージックを軸にしたしなやかなサウンドで知られるデトロイト出身のDJ。バイラルヒットとなった“エレベーターでのDJセット”や大胆なファッションで知っている人も多いはず。さらにジェッタは、Charli XCX(チャーリー・XCX)やリコ・ナスティ(Rico Nasty)など、数えきれないほど多くのスターとコラボレーションしてきただけでなく、エミネム(Eminem)やビッグ・ショーン(Big Sean)と同じステージに立った経験も持つ。
ハニー
ハニー(Honey)は、DJブースの外側でも存在感を発揮する存在。2025年には、音楽とファッション、ナイトライフの世界で次世代の女性クリエイターをエンパワーすることをミッションに掲げた女性主導の音楽レーベル『Club Honey Records』を立ち上げた。コミュニティとインクルーシビティを軸に、ダンスミュージックシーンの内側から外側まで、新たなうねりを生み出している。
イーライ&ファー
イーライ&ファー(Eli & Fur)は、ロンドン出身のエリザ・ノーブル(Eliza Noble)とジェニファー・スキルマン(Jennifer Skillman)によるエレクトロニックDJデュオ。“プラトニックなソウルメイト”と称される2人は、10年以上にわたって作品を発表し続け、「Coachella」のような巨大フェスのステージから、通好みの小さなベースメントまであらゆる場所でプレイしてきた。ファッションシーンでもおなじみで、これまでに〈YSL(イヴ・サンローラン)〉、〈Stella McCartney(ステラ マッカートニー)〉や〈Dior(ディオール)〉といったブランドのショーやプロジェクトに携わってきた。そんなEli & Furは、6月5日(現地時間)に最新EPのリリースを予定しているので、続報をお楽しみに。



















