2027年春夏ランウェイで見つけた注目のフットウェアをチェック
〈Sandy Liang〉のバニーシューズから〈AREA〉のレースパンプスまで
2027年春夏シーズンのファッションウィークがついに幕を閉じ、今季も記憶に残るインパクト抜群のルックがランウェイを彩った。SNSを賑わせた鮮やかなカラーパレットや、季節感を取り入れたゴープコアなど、多様なスタイルが登場した今季だが、注目すべきは服だけにとどまらない。デザイナーたちはフットウェアを単なる実用品から、スタイリングの主役へと昇華させた。
今シーズンでは、〈AREA(エリア)〉のランジェリー要素を落とし込んだレースパンプスをはじめ、〈KNWLS(ノウルズ)〉のサテンで包み込まれたヒールブーツや、〈Collina Strada(コリーナ・ストラーダ)〉のフリルを重ねたパンプスなど、フェミニンな装飾が目を引くフットウェアが多く見られた。また、注目のコラボスニーカーが引き続きランウェイを席巻する一方で、彫刻的でアーティスティックなヒールが再びトレンドとして返り咲いていた。
2027年春夏シーズンのすべてのショーが出揃った今、編集部が特に注目したフットウェアを厳選して紹介する。
Chanel
〈Chanel(シャネル)〉が発表したのは、2006年に公開されたソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)の監督映画『マリー・アントワネット』から飛び出してきたようなシューズ。ビーズが散りばめられたブロケードのアッパーが特徴的なこのシューズは、マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)が春に向けて精巧なデザインを完成させた。この魅力的な赤とターコイズの組み合わせは、〈Chanel〉のブランドロゴをあしらったリボンも含め、すでにマストバイリストに記載済みだ。
Saint Laurent
〈Saint Laurent(サンローラン)〉の華やかなランウェイの中でも、ひときわ目を引いたのはフットウェアだった。チェーンのディテール、きらびやかな宝石、そして彫刻的なヒールが、ゴールドを基調とした今季のコレクションテーマを際立たせている。
Lacoste
〈Lacoste(ラコステ)〉は、常にテニスファッションの概念を塗り替え続けている。ヒールに潰れたテニスボールを採用したこのスニーカーは、今季のランウェイに登場した中でも特に異彩を放ったフットウェアのひとつだ。
The Attico
グラディエーターサンダルがトレンドとなっている今季。〈The Attico(ジ アティコ)〉から、太ももまで伸びるセクシーなレースアップサンダルが登場し、主役級のインパクトを放った。
Marni
〈Marni(マルニ)〉の2027年春夏コレクションでは、メリージェーンシューズがモダンに再解釈され、1970年代を思わせるアースカラーを纏ったクラシックなシルエットがランウェイを彩った。なかでも注目を集めたのがストッキング一体型のデザイン。ラウンドトゥのブーツとメリージェーンを融合させたようなこのモデルは、ゴージャスな透け感で足元を華やかに彩った。
Ferragamo
〈Ferragamo(フェラガモ)〉は、サテンのアッパーと彫刻的なヒールを組み合わせたサンダルを披露。クリエイティブ・ディレクターのマクシミリアン・デイヴィス(Maximilian Davis)ならではのデザイン言語を表現したエレガントな1足に仕上がっている。
MM6 Maison Margiela
〈MM6 Maison Margiela(エムエムシックス メゾン マルジェラ)〉は、暖かい季節もやはり足元が主役。2027年春夏ではさらにそのレベルを引き上げ、どんなシーンでもしっかりと地面を踏みしめられる足袋ミュールを登場させた。
Onitsuka Tiger
〈Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)〉の2027年春夏コレクションで登場したフットウェアのラインアップには誰もが目を奪われたはず。ローファーやグランパサンダル、パンプスといった多様なシューズがランウェイを彩るなか、ブランドを象徴するカラーリングを纏ったニーハイブーツが特に印象的だった。
Prada
〈Prada(プラダ)〉の2027年春夏コレクションでミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)が提案するのは、オープントゥサンダルならではの解放感と、愛用パンプスのような安定感を両立した1足。カーブを描く美しいヒールデザインも魅力のひとつ。
KNWLS
〈KNWLS〉は、サテンの輝きとリボンが印象的なヒールやブーツに、丸みを帯びたウッドソールをあわせることで、ブランドらしいエッジの効いたひねりをプラス。春のスタイリングに新鮮なアクセントを添えてくれそうだ。
Susan Fang
〈Susan Fang(スーザン・ファン)〉の2027年春夏コレクションのテーマは、“Back to the Future”。虹色に輝く多彩なカラーバリエーションの3Dプリントヒールがランウェイを彩った。花々が芽吹く庭園のようなデザインが目を惹くミュールは、トゥリングが組み込まれた遊び心あふれる1足に。
AREA
〈AREA〉は今季、『ポリモーダ』を卒業したばかりのエヴェリナ・クリヴォプスト(Evelina Kryvopust)と協業し、ランジェリーの要素をフットウェアへ落とし込んだ。ウクライナ出身のデザイナーが手掛けた肌をのぞかせるレースパンプスは、ランウェイに登場するやいなや注目を集めた。機能性とアートの境界を行き来しながら、フットウェアに新たな色を添えている。
Sandy Liang
〈Sandy Liang(サンディ・リアン)〉は、着せ替え遊びやお姫様ごっこといった、遊び心あふれるノスタルジックな世界観を表現。ガーリッシュな美学を引き上げるバニーシューズは、さりげない耳と2つのクリスタルの目をあしらい、キッチュで愛らしいアクセントを添えている。
Collina Strada
米カリフォルニアにある『ストーム・キング・アート・センター』の芝生のランウェイで発表された〈Collina Strada〉の2027年春夏ランウェイでは、さまざまなシューズが披露された。なかでもひときわ視線をさらったのが、このラッフルを重ねた1足。春らしいパステルカラーにレースのフリル、そしてメタリックスパイクで〈Collina Strada〉らしいエッジを効かせている。
Dauphinette
〈Dauphinette(ドファネット)〉の2027年春夏ランウェイでは、〈UGG(アグ)〉とのコラボシューズを発表。〈UGG〉の人気モデルであるゾラ バレエフラットをベースに、ハンドペイントの模様やリボン、贅沢なシープスキンライニングをあしらい、〈Dauphinette〉らしいロマンティックなスリッポンへと昇華させた。
Campillo
今季ランウェイに登場したフットウェアのなかでも、屈指のユニークさを誇るデザインで注目を集めた〈Campillo(カンピージョ)〉は、キッチン用モップをファッションの世界へ持ち込んだ。ポインテッドトゥのミュールはレザーアッパーを太いフリンジがぐるりと囲む仕様で、シーズンを重ねるごとにニューヨークで期待される、大胆で実験的なファッションを体現している。